10人に1人は陥没乳頭に悩む女性がいます。将来、赤ちゃんが産まれ授乳する時、乳頭が陥没していると母乳を飲ませづらい「授乳障害」につながることもあります。
他にも乳頭が陥没した部分に汚れがたまり、乳腺炎を引き起こすこともあります。手術を受けることで、このような症状が改善します。
日帰りで終わる手術がほとんどで、普段通り生活できますが、気をつけたい手術後の過ごし方があります。事前に確認し術後に備えて準備しておきましょう。

術後の創部に気をつけて入浴しましょう

陥没乳頭の手術は程度の差はありますが、麻酔時間を含めて30分ほどで終了します。豊富な知識を持ち実績のある専門医の手による陥没乳頭の手術は、時間もかからず身体に負担がかからないため安心でしょう。
短時間で終了することから日帰りできます。退院した後は抜糸をしたり、術後の経過を見るために何度か通院する必要があります。
術後は創部が濡れないように気をつければ、陥没乳頭の手術後からシャワーを浴びられます。手術当日から3日間は、創部を濡らさないよう注意する必要がありますが、これは体が温まることで血行がよくなり、腫れたり痛みが出ることもあるためです。
入浴したければぬるま湯に短時間だけつかるようにしましょう。手術が終わり3日後からは創部を濡らしても大丈夫ですが、湯船に創部までつかるのは抜糸が終わってからです。洗う時は強くこすることは避け、シャワーで優しく洗い流すようにします。
抜糸が終われば創部まで湯船につかっても大丈夫。手術後1ヵ月が経過するまではごしごし洗うのは避けます。
1ヵ月が過ぎれば、以前のように洗っても構いません。

手術後に処方されるお薬でケア

陥没乳頭の手術、痛みや腫れ、内出血を抑えるために抗生剤物質やお薬を出すことがあります。術後を安心して過ごすためのケアですが、まれにお薬を飲んでアレルギーが出る方がいます。
アレルギーが出た場合は危険ですので、すぐに飲むのを中止しましょう。「術中・術後の感染予防投薬」のため、抗生剤物質を出す病院は多いですが、手術後に抗生剤を投与すると感染症を予防できるというエビデンスがないと言われています。抗生剤は必要なものという意識が強くなっていますが、健康保険の仕組みと病院、製薬会社のしがらみによるものです。
投与する場合は、手術後24時間以内が望ましいという考え方がメジャーです。副作用があり長期間、大量に投与するのは危険です。最低限の投与は必要ですが、飲みたくない場合は素直に医師に申し出ると良いでしょう。
他にも漢方薬やクリームを使って、手術後の腫れを引かせたり、内出血を早く引かせることができます。様々な方法があるため医師と相談し、ベストな方法を探して下さい。

通常の生活に戻るのは1ヵ月が過ぎてから

手術後の過ごし方で気をつけたいのは運動。手術してから1週間ほどの間は、血行が良くなると痛みが出てくることがあります。ジョギングや筋トレなどの激しい運動は避け、ゆっくりと過ごすようにして下さい。
1週間が過ぎる頃から、運動しても大丈夫ですが1ヵ月は、創部を圧迫したり擦ったりするようなことは避けます。ブラジャーは着用できますが、抜糸が済むまでの間は創部を圧迫すると痛みがあります。ゆるめのブラジャーを着用して、痛みが出ないよう気をつけて下さい。
抜糸が終わり1ヵ月が過ぎるまで、キツメのブラジャーは避けます。1ヵ月が経過すれば普段通りのブラジャーが着用できます。術後の性行為は翌日からでもできますが、乳首を舐められたり触られたりしないようにしてください。
3週間経過すれば触られても大丈夫ですが、刺激に敏感になっていることから痛みが出る場合があります。激しい性行為により、血行が良くなり腫れや痛みが出た場合はすぐに行為を中断しましょう。

一生にわたって快適な心身でいるために

手術が終わり1ヵ月が過ぎ、いつも通りに生活に戻ってもクリニックで定期検診を勧められることもあるかもしれません。1週間、1ヵ月と術後の経過を見た後、何事もなく、可能性が低くても再発する場合があります。
女性の乳房に関わる病気では乳がんがあります。陥没乳頭は生まれつきの場合もありますが、がんや乳腺炎、乳房の手術による後天的な理由も上げられます。手術をした後、乳房と乳首に変化はないか調べ、一緒に乳がん検診も行うクリニックがあります。
生涯にわたるアフターフォローもあるため、安心して手術を受け生活できるでしょう。アフターフォローが充実しているクリニックですと、飲み薬が合わない、普段通り生活していても起こる急なトラブルに親切に対応してもらえます。手術前からカウンセリングを受け、手術に関する説明だけでなく過ごし方やお薬についても説明されるでしょう。
体調の不安、疑問点があれば素直に申しでて医師の判断を仰いで下さい。手術を成功させるだけでなく、術後も心身に負担なく過ごすために大切です。さらに一生を快適に過ごすためでもあります。

まとめ

陥没乳頭の手術を終えた後ほぼ普段通りに生活が送れます。気をつけたいのは手術をした創部を濡らしたり、血行が良くなるような入浴を避けること。激しい運動と性行為に気をつけることです。
内出血や腫れ、痛みを抑えるための内服薬を処方してもらい術後のケアをして下さい。抜糸を終え1ヵ月を過ぎるまでは油断せず、過ごし方に気をつけます。
クリニックにより違いはありますが、アフターケアによる通院や定期検診を受け乳房の美と健康に心を配って下さい。